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Vol.11 藤井渓人(The 7:18)

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あの日見たバンドの衝撃が忘れられなくて——。山口県に生まれ、現在は東京都八王子市を中心に音楽活動を行っているアーティスト、藤井渓人(ふじいけいと)。「例え一人だとしても」と音楽への夢を諦めず上京し、現在は「The 7:18」にて活動している。第11回である今回は多くの葛藤や苦労の中で生き自らの表現を追い続ける男、藤井の根源に迫った。

(インタビュー、編集/佐久間智紀)


 

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「バンドやろうぜ!」

—まずはじめに、藤井さんのこれまでの経歴を教えて下さい。

まずバンドを始めたのが高校の時で、そこで音楽やバンドの楽しさを知りました。進学して北九州の大学に行ったんですが、その時の僕はもっと色んな音楽を知りたいなと思ったので、洋楽中心にコピーバンドをやってる軽音サークルに入りました。好きな洋楽のほとんどは大学時代に知ったものばかりですね。自分の音楽的価値観を広げてくれました。大学時代にも作曲して、自作曲をやるバンドをちょっとやってたんですが、すぐに止まっちゃって。福岡でバンドをやる選択肢もあったんですが、どうせなら東京に出てやろうと上京を決意しました。ただフリーターの身分で上京は出来なかったので、就職先を決めてから上京しましたね。そして音楽活動を初めて、最初はメンバーが集まらずにソロで1年半くらいやってました。

—藤井さんは何をきっかけに音楽を始めようと思ったのでしょうか?

中3の時に、たまたま見た深夜の音楽番組でELLEGARDENのPVが流れてきたのがすべての始まりでしたね。高校に入ってから何となくアコギを買ってみて、誰に披露する為でもなくギターを弾き始めました。

—そして高校生でバンドを始めたとのことですが、高校何年生の時に始めたのでしょうか?

高校1年の時ですね。中学の同級生とカラオケに行った後に「バンドやろうぜ!」とメールが来て。たまたまその時期にエレキギターを買ってたので、その誘いに乗ったのが始まりですね。音楽を聞くのは好きでしたけど、その時は自分で演奏するというビジョンは明確には持ってなかったです。でもやってく内にライブの時の感覚がやみつきになりまして。それ以降、バンドは何が何でもやりたいなと思う様になりましたね。

—現在藤井さんが活動している「The 7:18」結成のいきさつを教えて下さい。

結成したのは2017年ですね。元々僕はソロで活動しながらバンドメンバーを探していて、その時にたまたまネットで現在のドラムを見つけて誘ったのが始まりです。The 7:18というバンド名は、僕が本格的にバンドメンバー集めを始めるタイミングで付けた名前で、実に2年近く暖めてました(笑)ちなみに現在ベースとリードギターの正規メンバー募集中です。


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藤井が所属する「The 7:18」アーティスト写真
「何を残せるか、何を残したいか」

—高校生の頃からバンド活動を行っていたとの事ですが、はじめからずっとギターボーカルを?

そうですね。その中学の同級生と始めたコピーバンドからずっとギターボーカルでした。大学生の時のコピーバンドではリードギターやピンボーカル、ベースやキーボードもやったりしましたが、アイデンティティはずっとギターボーカルからブレませんでしたね。

—藤井さんの「ギターボーカル」と言うパートに対するこだわりはありますか?

とにかくバンドにおいては花形とも言えるパートなので、自分が一番かっこいいと思って常にやってます。そうじゃないとステージに立つ意味無いんで。

—「The 7:18」のアピールポイントを教えてください。

静と動が合わさったバンドアンサンブルが持ち味だと思います。アッパーな曲もあれば静かな曲もある。今後はそのアッパー感も種類を増やしていきたいですね。もっと多彩になりたいです。

—積極的にライブ活動を行っているThe 7:18ですが、ライブで心がけていることはありますか?

まず、その日の対バンの中で一番かっこいいライブをするというのは大前提です。その上で聞き手に何を残せるか、何を残したいかというのはしっかり考えていきたいですね。僕はかっこいいバンドを見ると涙が出てしまうタイプなので、出来るだけそれに近い体験を見てくれる人にもしてもらえる様に心がけてます。

—ライブパフォーマンスで意識していることがあれば教えてください。

その日一番かっこいいというのはもちろんの事、ただ動けば良いというわけではなくて、スタイリッシュさを心の中では意識してます。でも、ライブパフォーマンスは曲を演奏してて自分の中でノリが高まってきた延長線上でやっているので、8割ぐらいは体が勝手に動いてる感じですね。


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「自分達の表現を」

—それでは音楽について、藤井さんの好きなジャンルやアーティストを教えてください。

音楽への入りになったELLEGARDENも好きですが、一番はストレイテナーですね。ストレイテナーの影響で洋楽にも興味が出てきましたし、自分の目指すロックバンド像というものが見えた感じがします。それと同じ様な感覚はGRAPEVINEにも感じました。自分達の表現をマイペースに突き詰めているスタンスのバンドが好きで、将来的にはそんな感じになりたいと思ってます。若めのバンドだとSurvive Said The Prophetが最近おすすめです。

—洋楽でオススメのアーティストはいますか?

洋楽バンドだとincubus、Bloc Party、Radiohead、The Music、Red Hot Chill Peppers、Phoenixが好きです。あとエレクトロ系だったりダンス系の音楽は結構無条件で好きになりがちですね。ちなみに今のThe 7:18の入場SEは、Phoenixの「Love Like A Sunset Part.Ⅰ」というインストの曲です。

—そんな音楽通、藤井さんが初めて買ったCDはズバリ何ですか?

ここまで語っておいてアレですが、最初は嵐のCDでした(笑)「ハダシの未来/言葉よりも大切なもの」という両A面シングルですね。多分今でもカラオケで歌えると思います。


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藤井の愛機 Gibson Les Paul Jr.Special
「日進月歩」

—使用機材を教えてください。

GibsonのLes Paul Jr. Specialです。2010年に買ったので、もう8年以上の付き合いですね。何となくで買ってみたんですが、塗装が薄いので鳴りは良いと思います。メインの歪みエフェクターはちょうど今壊れているので、新しいのを探している最中です(笑)今はMarshallのアンプ直を基本にしてます。こだわってるのはシールドで、オヤイデ電気のQAC-222Gというモデルを使ってます。これに変えてから、コード弾きの音に分離感が生まれた感覚がしますね。後ProvidenceのFinal Booster。VITALIZERという回路が入っていて、音の劣化を防ぐらしいです。

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使用エフェクターと使用シールド「オヤイデ電気-QAC-222G-」

—音づくり、バンドサウンドのこだわりについて教えてください。

まずギターについては、コードバッキングが良く響く事を意識してます。その為にクリーンの音作りを一番こだわってますね。歪みはぶっちゃけエフェクターの後付けで何とかなりますけど、クリーンに関してはアンプそのものを変えないといけなかったりと、かなりシビアな部分だったりします。なので、まずは良いクリーンの音があってからの歪みって感じですね。その歪みも、コード感が潰れない様に気をつけてます。バンドサウンドに関しては、まず各々が出したい音を出してもらった上で、それがバンドの求める表現に合うかどうかをジャッジしてますね。音作りに終わりはないので、日進月歩です。

—日頃藤井さんはどのような練習を行っていますか?

歌の練習が多いですね。ピッチを合わせる練習だったり、発声を良くする練習だったり。歌に使う筋肉は歌う事でしか鍛えられないらしいので、とにかく歌います。ギターは好きな曲をコピーする感じですね。最近は作曲の時しかギターを触らなくなって、しかもそんなに難しいフレーズを僕は弾かないので、ちょっと練習の割合を増やそうかなとは思ってます(笑)

—The 7:18においてボーカリスト、ギタリストとしての目標を教えて下さい。

まだまだ修行中の身ですが、ボーカリストとしては歌だけで「いいね!」と言ってもらえる様になりたいですね。弾き語りだけでもしっかりと人を納得させられる様になり、それがバンドに合わさったなら・・・きっとすごい変化が生まれると思ってます。ギタリストとしては・・・とりあえず歌う上で支障ないくらいになれたらな、と(笑)今の僕の主軸は歌にある感じです。


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「The 7:18」

—The 7:18の目標を教えて下さい。

ちょっと変わった目標かもしれませんが、「新木場スタジオコーストを20年、30年先も満員に出来る様になりたい」です。武道館!とか東京ドーム!じゃないのかよと思われるでしょうけど(笑)でも僕の中では1回だけ東京ドームでやるよりもコーストで20年30年やり続ける方が価値があるんじゃないかと思っていて。特に売れてない身で言うのもアレですけど(笑)、何かを成し遂げるよりも何かを継続する方がすごいと僕は考えてます。でも1回でも東京ドームでやれる人って、その後もコースト埋め続ける力は余裕であるんですよね(笑)目下の目標は、バンド名にちなんで毎年7月18日に主催企画をやると決めていて、今年の企画で100人動員する事ですね。

—The 7:18以外でチャレンジしたい活動はありますか?

服・・・とか作ってみたいですね(笑)

—バンドを通して伝えたいことはなんですか?

これからの自分が胸張れる様な生き方したいねって事です。やり残した事を悔やみ続けるよりは、やって清々した方がマシと思ってるので。

—あなたにとってのThe 7:18とは?

まだ見た事の無いもの。他の誰にも真似出来ない存在になりたいです。

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藤井渓人
1991年9月20日生まれ、山口県出身。八王子を中心に活動するロックバンド「The 7:18」ギターボーカル担当。

藤井渓人 Twitter→https://twitter.com/fjkt_0920

The 7:18 Twitter→https://twitter.com/the_7_18_jp

The 7:18 EGGS(音源視聴可)→https://eggs.mu/artist/The_7_18_jp/

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