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Vol.6 hicco—ネイリスト

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ホームサロンを開く夢を目指し、日々奮闘しているネイリスト「hicco」。20歳を超えてからネイルの専門学校に通い、ネイリスト検定3~1級、ジェルネイル技能検定初級~上級、ネイルサロン衛生管理士の資格を全て1発合格をした。そんなhiccoの努力の裏にどのような思いがあるのか。第6回目となる今回は今もなおトップを目指して走り続けているネイリスト「hicco」に話を聞いた。

(インタビュー、編集/佐久間智紀・撮影/佐々信一)


 

2017222一眼レフ_1660 制作/hicco

「頭で考えたものを作るということ」

—始めに、いつからネイルについて勉強を始めたのですか?

1番最初は、高校生の時に通信制の教材を取り寄せて始めました。けど、1回も作品を提出せず終わって…。結婚した後に学校に通ったり資格を取ったりするのは難しいなって思って、20歳を越してから専門学校に通い始めました。

—ネイリストになろうと思ったきっかけも専門学校ですか?

そうですね。後々結婚してから副業にできればいいなって思って目指し始めました。

—これまでの経歴について教えて下さい。

今までは周りの友達や家族などにネイルをしていました。あとは友達の友達とかにお願いされて…材料費だけいただいて家に読んで施術をする、という形ですね。今は就職活動中で、チップを作ったりして面接に行こうと考えています。

—ちなみに、ネイリストの就職活動とはどのような形態で行われているのですか?

ネイリスト専門の求人サイトがあって、そこに登録すると面接しませんか?とか、お話してみませんか?とか、求人の情報が送られてきます。その中から興味を持ったところの面接を受けに行く、という形です。

—ネイルの種類について、どのようなものがあるか教えてください。

まず基本的な部分は、爪の周りのケアですね。そして、今最もメジャーなのがジェルネイルです。ライトにいれて硬化する柔らかいもので、持ちが3週間くらいですね。ほかにメジャーな種類として、アクリルスカルプチャーと言って、粉を液体につけて固めていきプラスチックのようになる長さを出すネイルも主流ですね。

—付け爪はメジャーではないんですか?

そうですね、今はほとんどつけている人はいないと思いますね。ただ、例えばお仕事でネイルができない人とか結婚式のようなイベントの時のみ接着剤でつけるチップっていうものを使う方は多いです。両面テープでくっつける場合はすぐ取ることが可能です。

—ちなみに、hiccoさんの得意なネイルの種類はどの種類のものですか?

得意かぁ…とりあえずまず難しいのはアクリルですね、すごい奥が深くて…頭で考えていたものを実際作っていくのは本当に大変です。けど、していて楽しいのもアクリルですかね。得意かは分からないですけど…(笑)


 

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「大切な指だと分かるように」

—今流行っているネイルはどんなものですか?

ほとんどの人がジェルネイルですね。けど最近1番流行ってきているのはミラーネイルって言って、細かい粒子のラメのようなパウダーを爪に擦り付けていくと鏡のような…メタリック素材のような質感になるんですよ。ピッカピカに。本当に綺麗にできると写真を撮った時反射して自分が爪に映るくらいになります。流行っているのはこのミラーネイルですかね。

—季節ごとの流行りがあれば教えて下さい。

今ちょうどこの季節やバレンタインだとチョコレートをモチーフにしたものだったり、クリスマスだと3Dの爪の上にぷくっと立体的に作るもので雪だるまを乗せたりとか、ジェルネイルだとピーコックという線を引っ張って作っていくツリーみたいな形のものも流行りますね。季節で言うとイベント毎のテーマが毎年流行しますね。

—爪の形によって合うデザイン、形などに違いはあるのでしょうか?

深爪の人だと、先端だけにラインを描いていくフレンチネイルをしてしまうと爪がぎゅっと詰まって見えてしまうので、長さを出したり綺麗に見える方法を提案させていただいています。横幅が広い人だと長さを出してもすごく大きい爪に見えてしまうので長すぎないように…などもありますね。ひとりひとりに応じた似合うネイルを提案することは可能です。

—デザインなどはどのように決めるのですか?

私の場合は、いろんな人が自分のネイルを投稿しているアプリを見てもらって、こんな感じがいい!って決めてもらってからここはこうアレンジして…と変えていくことが基本的には多いですね。

—デザインやアレンジに関してのこだわりはありますか?

配置…ですかね。どこの指にお花を持っていこう、とか。私の中で左の薬指は特別な指だと思っているので、左の薬指を中心に考えて作っていくことが多いですね。結婚している人はペアリングをしている人もとても多いので、パッと見た時にこの指は大切な指なんだな、って分かるように工夫しています。

—昔のネイルと今のネイル、違いはありますか?

ネイルって日本で主流になってきたのは最近の文化で、先生で年配の方でも50代くらいから下の年齢の人がすごい多くて。どちらかというとネイルは新しい文化だと思いますね。違いを挙げると、マニキュアが主流だったのがつけてからすぐ行動できるものに変わってきたとは思います。今メジャーなジェルネイルも10年経ったか経っていないかくらいの新しいものなので、今後もっと新しくなっていくと思います。ジェルは特別なライトに当てないと硬化しないのですが、2,3年前は1分とか2分とか分単位だったものが今は30秒や5秒とか、秒単位になっていたり、時間が短縮されてきているのも変化のひとつですね。


 

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制作/hicco

「正しい知識を知ってほしい」

—健康的な爪を作っていくために、日頃から気をつけておくべきことを教えてください。

ケアに関しては、爪も皮膚なので乾燥が大敵です。私がオススメしているのは、使わなくなったリップクリームを爪の周りに塗って直接馴染ませる方法です。油分や水分は適量でないとネイルは剥がれやすかったり浮きやすかったり、隙間に水が入ってしまうとカビが生えてきてしまうこともあるので全員にオススメするわけではないのですが、乾燥してしまうのが1番よくないので保湿はしていただくように声をかけています。

—ネイルの交換の頻度はどのくらいがオススメですか?

ネイリストとしては、2~3週間を目安に交換していただきたいですね。1ヶ月以上ジェルがくっついたままっていう人も多いんですよね。ネイル交換で外す場合はどのサロンも無料のことが多いのですが、外すだけだとお金がかかってしまう場合が多いので、浮いている部分から無理やり剥がしてしまって地爪が傷んでしまっている方も多く見受けられるので…2~3週間で付け替えか、ネイルの下のベースジェルだけ残して上のデザインのあるネイルを削る技法も流行っているので、どちらかをしていただきたいですね。交換頻度の目安としては、2~3週間です。

—ちなみに、ネイル中に会話はするんですか?

私の場合はiPadを置いて好きな映像を見てもらったりとか、もちろんお話をするときもありますね。会話の中でお客様の好みや長さ、雰囲気をキャッチできたりもするので、まったくお話しないことはないです。人によっては、1対1で向かい合っているのでプライベートなお話をしてくださる方もいるので、一緒に相談に乗ったり考えたり…人によっていろいろ違いますね。

—ご自身のネイルは自分でやるんですか?

私は自分でやります。利き手をやるときは非利き手で…上手にはできないですけどね(笑)

—最近では男性でもネイルが増えたと聞いたことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか。

最近かなり増えてきていますね。ジェルをしたりスカルプチャーをしたり…っていう方は少ないんですけど、バーテンダー、マジシャン、美容師の方など…手や爪が荒れやすい職業の方がケアのために来てくださることが多いです。

—比率だと男性は何%くらいですか?

多分、増えてきたと言っても2割もいかないくらいですかね…。

—2割ですか。想像より多かったです!

本当ですか!けどやっぱり最近街でネイルサロンを覗いてみると、男性の方が入っているのを見かけることが増えましたね。

—セルフでネイルをしている方も多いと思いますが、サロンとはやはり違いはあるのでしょうか?

私も元々セルフでやっていたのですが、実際に学校に行ってみて今まで1番簡単だと思っていたグラデーションが1番難しかったり…と、間違った知識を持ってやってしまっている場合が結構多いんですよね。スカルプチャーというものは形を補強したりするのですが、乗せる時に綺麗に見せるためぐーっと爪を絞る過程があります。これをセルフでやると均等に力がかからなかったりしてしまうんですよ。私もセルフでやって、それが原因で爪のカーブがゆがんでしまいました。爪を綺麗にしたくてやっていたセルフのネイルが、結果として爪に悪いことだったりしてしまうこともあるのかな、と思います。サロンでなくても、セルフネイルの講習会などもあるので正しい知識は是非学んでいただきたいですね。


 

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hiccoのネイル

「絶対に諦めないで」

—これまでで1番大変だった経験を教えてください。

学校に入るまでセルフでやっていて、正直ネイルを舐めていた部分があって。「いける、いける」って気軽に考えていたんですよね。けど実際に学校に入って深く学ぶと、何をするにしても頭で描いている自分の理想と実際に手が動いて出来上がるものがここまで違うのか、っていう壁が大きかったですね。元々思い描いていたものと完成が一致するのって本当に難しいんですよね。

—なるほど…。

あとは、時間内に収めるのもすっごく苦手で…。検定ではかっちり時間が決まっているので、そこも大変なことの1つでしたね。

—検定とは具体的にどのような検定なのでしょうか。

検定は2種類あって、ひとつめはネイリスト検定という基礎のものですね。内容はネイルケアから、マニキュアのカラーリングとアートです。3~1級まであって、飛び級ができない検定となっているので1段階ずつ受けなければなりません。3級の合格率が80%、2級が4~50%、1級が30%くらいなので全て合格するのはすごく難しいですね。ジェルも検定が最近新しく出来て、初級中級上級という構成ですね。ネイリスト検定1級に比べれば合格率は高いですが、練習するのにもお金がかかったり、協力してくれる人がいなければ人の爪で練習できないので落ちてしまう人も多いんです。

—やはり検定を合格するのは難しいのですね。

私は自分の中で全て1発合格するって決めて、実際に1発で合格することができたのですが、周りの人は不合格になってしまう方もたくさんいて、次落ちたら諦めようと思ってる…っていう発言も何回も聞いてきました。けれど、諦めないでやっていけばやった分だけ手が覚えていくんですよ。頭っていうよりも手が感覚を覚えてくれて、それができるようになると検定だけでなく実際施術するときも自信につながると思うので、絶対に諦めないでやっていくことが1番だと思います。

—hiccoさん自身の所有資格を教えてください。

ネイリスト検定の3~1級、ジェル検定が初級から上級。あとはネイリストの衛生管理士の資格ですね。将来個人サロンやホームサロンを開くのに必要な衛生管理士の資格も合わせて取得しました。

—では、hiccoさんが1番達成感を得たときはいつですか?

やっぱり検定に合格したときですかね。1級に合格したときは泣いて喜びました、ベッドの上で飛び跳ねるくらい(笑)

—今後の目標について教えて下さい。

最終的な目標はホームサロンのような個人サロンを開くことなので、1番の目標はこれです。今はサロンに就職して、そこで受けられる研修など、ネイルは正解も終わりもないものだと思うので、最新のアートだったりを勉強できる環境に身を置きたいと思っています。歴史も浅いものなので新しいものも出てくると思いますし、常に最新のものを勉強したいです。

—今後の活動でのアイデア等はありますか?

老人ホームや介護施設にいるような方に向けて、料金を頂かずにボランティアのような形で施術をやりたいですね。自分でホームサロンを開いたときの目標です。私のおばあちゃんにたまにネイルをしてあげるのですが、おばあちゃんが自分の手をみて「すごい綺麗になった〜!」って嬉しそうにしているのが私もとても嬉しくて。女性ってやっぱりいつになっても女性なんだなって感じる部分がすごく多いんですよ。施設などに入ってしまうとなかなか出来ないので、そのような方に向けてボランティアでやっていきたいです。

—では最後に、hiccoさんにとって「ネイル」とは何ですか?

何だろう…それこそ中高生の頃から身近にあったのでどんなものって考えたことはなかったですけど、例えば落ち込んだ時、失恋したときとか私は薬指にピンクを乗せるっていうのが願掛けじゃないですけどやっていて(笑)自分の気持ちを表現するもののひとつなのかなって思っています。あとは私自身がお洒落にすごく疎くて…服とかメイクって毎日着替えたりメイクは落としたりしなきゃいけなくて本当に大変なんですけど、ネイルは1回やっちゃえばしばらくは綺麗なままなので、そこも魅力のひとつですね(笑)

hicco

2017222一眼レフ_7178 ネイリスト。ネイリスト検定3級、2級、1級、ジェルネイル技能検定初級、中級、上級、ネイルサロン衛生管理士の資格を持つ。

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