スポーツ

Vol.4 女屋裕貴—テニスプレーヤー

投稿日:2017年2月7日 更新日:

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現役大学生テニスプレーヤー、女屋裕貴(おなやひろき)。3歳からテニスを始め、21歳にして18年のキャリアを持つ学生プレーヤーだ。そしてプレーヤーとしてだけでなく民間テニススクールにてコーチとしても活動しており、多岐にわたりテニスの活動を行っている。大学では複数のサークル、インカレに所属し2016年には早大オープンでの単複優勝、サークル関東代表であるオールイーストに選抜されるなど、最も勢いのある学生プレーヤーのひとりだ。

今回はそんな女屋裕貴のテニスへの思いや自身のテニスについて等、幅広い活動を行う女屋裕貴の持つ価値観に迫った。

(インタビュー、編集/佐久間智紀)


 

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「最後まで諦めない」

—自身のテニスの経歴含めプロフィールを教えて下さい。

平成7年8月22日生まれ、上智大学の2年生です。テニスは3歳の時に初めて今年で19年目になりますね。小学校の高学年までは地元のテニススクールに通っていましたが、高学年になってからはIHSM(テニススクール)に通っていました。中高はサレジオ学院にてテニス部に所属していましたが、IHSMは小学5年から高校3年まで継続して通っていました。現在は大学でテニスをしています。

—現在の活動はどのように行っていますか?

サークルに所属しています。「C.A.F.T」、「早大Match Point」、「Once Noah」というサークル3つです。練習については、テニススクールでアルバイトをしているのでそこで練習もしています。他はOnce Noahの練習が週1回あるので、基本はこの練習ですね。プラスアルファで友達を誘って練習することもあります。

—自身のテニスについて、プレースタイル等を教えて下さい。

周りからは結構よく打つタイプって言われるんですけど、どちらかというと1発っていうタイプではなくて…「粘り強く」というか。人よりも1球でも多く返そう、というのが自分の中で1番思い描いているプレーです。そのために多く拾ったりだとか、相手が返せなくするためにパワーショットがあるようなイメージで、やっぱり自分の根本にあるのは「人よりも1球でも多く返すプレー」や「最後まで諦めない」ことで、それが自分のプレースタイルです。

—女屋さんが思う女屋さん自身の強みはありますか?

今も言った通り、気持ちの面でどんなボールに対しても諦めないで食らいついていくところが自分の強みだと思います。

—女屋さんの好きなポイントの取り方(展開)を教えて下さい。

相手のいいショットを拾って拾って、最終的に決めた、っていう形のポイントが1番好きです。長いラリーだったり相手のいいショットを凌いで自分で決めたっていうのが達成感っていうか。エースとかで決めた方が気持ちはいいけれども、次に繋がっていきやすいですし自分の中で自信があるという面では長いラリーで頑張って取ったポイントの方が好きかなって思います。

—長いラリーになった際、何か気をつけたりはしていますか?

テニスは野球とかサッカーと違って、自分がミスしてしまうとそのまま相手の点数になってしまう競技なのでラリー中自分のミスはしないように考えています。練習でできないことは絶対試合では出来ないと思うので、自分が練習でやってきたことや自信のあるショットの中から打球するショットを選択して、その中でどれだけ相手に負荷をかけられるか考えてラリーするようにしています。

—女屋さんの得意なショットを紹介してください。

高校生の時に特に練習したランニングショットですね。自分は背が高かったり、体格に恵まれたりしている訳じゃないので、相手のいいショットをいかに相手の思っていないように返せるかが自分にとって1番武器になるかなって思って練習して。今ではこのカウンターが武器になりました。


 

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「理解した先」

—テニス以外でやっていたことはありますか?

幼稚園生の頃から小学校5年生まで、ピアノをやっていました。

—ピアノですか。ピアノとテニスはかなり異なるものだと思いますが、共通することなどがあれば聞きたいです。

テニスもピアノも理解しただけじゃうまくいかななくて、理解した先に自分の行動にしていかなくてはいけないので、そこの部分は共通しているかな、と思いますね。

—これからテニスを始めたり、テニスを始めたばかりの中高生たちに向けたアドバイスをください。

中高生は、覚えようと思ったこと…人に教わったことを3日間でできてしまうような「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期なのでいろんな人にアドバイスを求めて自分にないことを身につけて欲しいですね。あとは先ほどもこのインタビューで話しましたが、「諦めない」ということ僕は中高の頃に毎日言われて身についたことで、これはテニスだけでなく他のことにも繋がっているので、技術だけでなくてテニスから学べる気持ちの面も学んで欲しいです。人の考えを受け入れることが難しい時期だとは思うんですけど、いろいろ聞いて吸収できればいいんじゃないかな、と。

—そんな中高生に向けて、おすすめの練習法を教えてください。

上手い人やプロを真似ることがいいと思うんですけど、真似をするにあたって気をつけなければならないポイントを外さないでやってほしいです。テニスは自分がミスをしてはいけないスポーツなのですが、上手い人はスピードが速いのでその速い球を打ちたいな、真似したいな、って思ってスピードだけになってはいけませんから…。射撃の選手だって弾の速さを競っているわけではなくてゆっくりゆっくり狙って打ってますし、テニスも同じだと思います。

—なるほど。

素振りとかも何も言わないとピュッピュッって速く振る人が多いですけど、速く振ってしまうと自分の頭の中で直したいところも整理できないままになってしまいます。なのでゆっくり振って自分の直したいところをひとつひとつ確認しながらスイングするだけでも、多少うまくできることが増えてくるはずです。

—部活動など複数人での練習で大切なことはありますか?

例えばまだうまくコントロールできないのに自分が気持ち良く打ちたいから速い球をむやみに打ってしまってラリーが続かなかい…など、人のことを考えないプレーはあまりしないほうがいいですね。特に初心者の方は自分の習ったこと、自分の動き…とにかく自分のことでいっぱいいっぱいになりやすいんですけど、相手がいて成り立つスポーツなので相手のことを考えてプレーしていくとお互い気持ち良く成長できるんじゃないかと思います。


 

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「勝ちたい、じゃなくて、勝つ。」

—普段の練習はどのような内容で行っていますか?

サークルの練習は僕が基本メニューを組んで練習しています。メンバーが固定なので、メンバーの要望に応えた内容や試合で使えそうな展開、打球の練習を行っています。レベルの差があるので全部が出来る訳では無いんですけど、いろいろ組み立てながらやっています。

—プレーヤーとしてだけでなく、コーチングの活動も多く行っているんですね。

そうですね。いろいろレベルを見たりするようになったかと思います。テニススクールのコーチやサークルでのメニュー組みなどで人を見ることはかなり増えました。IHSMのコーチに、「テニスは相手がいるから出来るプレーがあって、相手がやってくることによって自分のプレーも変えなければならない」と教わっていたので今までも相手を観察することはあったんですけど、自分の中でもっと細かく「もっとこうしたら良くなるな」とか見るようになってからは試合でも変わりました。相手の特徴を見て嫌がるところを攻めたり、人に教えることで自分自身の課題も見つかったりしました。

—人を見るだけでなく、自分のこともよく見えるようになったと。

はい。大学に入って人に教えることが増えてから人や自分を見る目は成長したと思いますし、使いこなせるようになったかな、と。

—長いキャリアを持つ女屋さんですが、これまでで最も辛かったことを教えていただけますか?

高校3年生の時の試合ですね。ここで勝てば全国大会に行けるっていう関東大会の試合だったんですけど、いい感じに競っていたんですが、自分のミスでのポイントから流れが変わって勝てなかったんです。高校3年生の頃なのでもう3年近く経っていますけど、やっぱり忘れられないっていうか、覚えてますね。

—そのポイントでテニスに対して影響はありましたか?

自分の苦手なところを相手に狙われていたこともあって、苦手な部分に対して…もちろん全部がうまくいく訳では無いんですけど、その苦手な部分を少しでも減らせるかどう努力すればいいか、自分ひとりで誰かに頼ることなく試行錯誤しながらやっていかなければいけないなって気付けました。練習の内容だったり気持ちの入り方も大きく変わりました。

—では気持ち(メンタル面)について。試合中には何を考えてプレーしていますか?

自分の性格からか分からないんですけど、「勝てる!」って思っちゃうと勝ちビビりだったり変な余裕を感じてしまったりするので、試合が終わって握手するまで「勝ちたい!」じゃなくて「勝つ!」って思ってやってます。相手の方が実力が上だとか試合の前から分かってたりすることもありますけど、実力は負けていても気持ちだけは試合が終わるまで負けないでいたいですね。弱気になっちゃうとストロークが振り切れなかったり、相手の方がいいショットだって決めつけちゃうと体が相手の打球に追いつかなくなってしまうことがあるので、最後まで諦めないで食らいついてやろうって思っています。

—ではもう少しだけ、女屋さんがテニスから学んだことを教えてください。

今までも何度も言っていますが、諦めないで続けていけば多少なりとも得るものはあるってことですね。もう1つはテニスだけじゃなくて人間関係とかもそうですけど相手がいなければ成り立たないので相手を大切にすることです。テニスから学んだ感謝はテニス以外のことにも繋がっているんだなって今になって思います。

—最後に、女屋さんにとって「テニス」とは?

「人との繋がり」です。自分勝手にやっても絶対にうまくいかなくて、自分ひとりではテニスは成立しないです。上達するにあたっても自分のことを俯瞰的には見れなくて、他人にアドバイスを貰うことは必須です。なので僕にとってのテニスは、「人との繋がり」ですね。

—ありがとうございました。これからも応援しています!

ありがとうございます。

女屋裕貴

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1995年8月22日生まれ、上智大学2年。サークル「C.A.F.T」「早大Match Point」「Once Noah」所属。「Wilson collage team」所属。

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