アーティスト

Vol.3 菊地大夢(WOODEN WOODS)

投稿日:2017年1月28日 更新日:

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福島県から上京し、音楽活動に励むバンドマン、菊地大夢(きくちだいむ)。大学生としての一面も持ちながら弾き語りやバンド活動を行う19歳だ。APIA40による音楽情報誌「あたふた」2月号では800字のコラムを掲載するなど、マルチな才能を発揮している。四月より再始動が決定している菊地の所属するバンド「WOODEN WOODS」に抱く夢や、菊地大夢のこれまでの音楽活動、そしてこれからの「菊地大夢」。

第三回となる今回は今後日本の音楽を支えていくであろう若き才能人・菊地大夢に話を聞いた。

(インタビュー、編集/佐久間智紀)


 

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「世界に対する愛」

—音楽を始めたきっかけを教えてください。

もともと家にアコースティックギターがあって。弾き始めたきっかけは中学3年生の時の音楽の授業でギターをやったことです。やってみたら面白くて、すぐに家のアコギを引っ張り出して弾き始めました。

—初めてのライブはいつでしたか?

2015年の12月25日です。友達のクリスマスライブに誘われて、バンドで出演しました。その時組んでいたバンドを今また再開しようとしています。WOODEN WOODSというバンドで、4月にライブを開始できるように動いています。バンドでのライブはしばらくできていないのですが、僕自身は月に1回くらいのペースで弾き語りでライブをしています。

—「WOODEN WOODS」はどのような経歴ですか?

先ほどのクリスマスライブあたりから活動を開始しました。しかしメンバーのひとりが浪人してしまったので、みんなで話して「1年間待とうか」って。だからまだ2回しかライブができていないんですよ。

—4月から再始動予定の「WOODEN WOODS」ですが、メンバーに変わりはありますか?

一緒です。あ、けど増えました。僕のボーカルギター、リードギター、ドラムという三人の編成にベースが加わって4人になりました。初めてのライブでは僕のボーカルギター、リードギター、ドラムの3人とベースレスで出演したんですけど、二回目に出演したライブでは、リードギターの子とケンカしちゃって(笑)僕とドラムの二人で、僕はアコギを持って出演しました。

—なるほど…。ちなみに、どのようなジャンルの音楽を?

え〜…よく分からないんですよね…。でも、「ROCK」ってしてます、iTunesでは。けど、ありきたりな曲はやりたくないなって思ってて。「1人の女の子が好き」みたいな分かりやすい歌詞は書かないようにしています。ジャンルではないですけど、曲は全曲ラブソングのつもりで書いているんですが、誰かひとりに対して…とかではなくて。世界に対する愛っていうか。恋愛だけじゃない愛をいろいろと。

—ライブパフォーマンスにこだわりはありますか?

絶対モニタースピーカーは踏まないようにしています。モニターに足をかけるパフォーマンスとかよく見ますが、自分のものならいいと思うんですけど、あれ借り物なので…。絶対できないです。

—MC等はどのように?

バンドの方では経験を積んでいないのでなんとも言えないんですけど、弾き語りの方ではあんまりMC入れないようにしています。喋るとボロが出そうだなって思って!(笑)


 

ファイル 2017-01-28 4 26 53

スタジオ練習にて、愛機「Gibson ES-335」と菊地大夢

「憧れの335」

—使用機材について、教えて下さい。まずはギターから。

バンドのエレキギターで今使っているのがGibsonのES-335です!五月くらいに買ったばっかりでまだWOODEN WOODSのライブでは使ってないんですけど。ノエルギャラガー(オアシス)とか、Foo Fightersのデイヴグロールとかが335を使っていて、ずっと憧れてたんです。アコギは、家にあったやつを今でも使っていて、MorrisのW-35を使用しています。

—では、足元についても教えてください!

歪みを2個積んでて、あとまだ使っていないんですけどフェイザーが1つ、そしてディレイですね。歪みはTS-9(Ibanez TS9 TUBE SCREAMER)とBOSSのOD-2(BOSS OD-2 TURBO OverDrive)です。フェイザーはPH-3(BOSS PH-3 Phase Shifter)、ディレイがギガディレイ(BOSS DD-20 GIGA DERAY)です!

—エフェクターはどのように使っていますか?

ほぼ踏みっぱなしで、OD-2がメインの歪みです。TS-9はブースターに使っています。基本的にはオーバードライブサウンドで、ディストーションやファズなんかの激しい歪みはほぼ使いません。僕がギターソロを弾くことはほぼ無いので、ディレイは例えばアルペジオとか、しっとりした雰囲気を出したい時に踏んでいます。フェイザーは飛び道具として、今後使っていきたいペダルですね。

ファイル 2017-01-28 4 27 04 菊地大夢のエフェクター・ボード
—アンプとセッティングについても聞かせてください。

今までジャズコ(Roland Jass Chorus)使ってたんですけど、これからは多分fender系ですね、ツインリバーブとかいいなぁって思ってます。セッティング的にはアンプでほんの少しだけ歪みを足して…クリーンも弾けるくらいちょっとだけ。イコライザーは、毎回変わるんですけど基本的にミドルを強めに効かせてトレブルも少し強め、ベースは目盛1か2くらい上げるだけっていう感じですね。歪みはペダルで作っていて、リバーブはアンプで作っています。

—菊地さんが理想とするギターサウンドはありますか?

今の感じそのまんまなんですけど、ギブソンのハム(ハムバッカータイプピックアップ)をフェンダー系のアンプで出すパターンが1番好きな音です。

—では今度は歌について。ボーカリストとして歌にどのようなこだわりがありますか?

バンドでやる時と弾き語りでやる時、本当に違くて…なんかめちゃくちゃ最近悩んでるんですよね、歌に関して。どういう風に歌ったら自分が映えるんだろうかってずっと考えてます。バンドでは、少しシャウト気味に歌ったりすることが最近多いです。弾き語りではファルセットで歌ったりするキーもバンドでは強く歌ったり…もちろんファルセットで出すこともありますけど。本当にいろいろ試行錯誤しながら、自分の活きる歌い方を研究しています。

—ボーカルは独学ですか?

はい、中学3年生でギター始めた時から歌い始めて、習ったりはしていません。

—練習はどのように行っていますか?
歌は、曲をやるしか練習という練習はしてないですね。でも、練習するたびに新しい曲を作ろうとしています。新しいコード進行を試したりとか。今はだいたい月に1回のペースで弾き語りをしていますが、毎回新曲を出すようにしています。バンドが活動休止していて僕ができることは曲を作ることなので、せめて1月に1曲は書いてやろう、と思って。質問の趣旨とズレちゃいましたけど、こんな感じです。

—現在は弾き語りの活動をメインで行っていますが、将来的にはバンドと弾き語りどちらに力を入れていきたいと考えていますか?

バンドです、断然バンド。弾き語りはバンド活動ができない期間に僕ができることを探してやっている活動なので、準備が整い次第バンドに力を注ぎたいです。ただ、弾き語りをやってみて弾き語りから思いついたアイデアや技術など新しい発見もあったので、今までよりペースは落としますが弾き語りでの活動も継続しようとは考えています。


 

ファイル 2017-01-28 4 27 14 よく見るとエフェクターだけでなくストームトルーパーも配置されている菊地のボード。かわいい。

弾き語りやWOODEN WOODSの活動のみでなく現在はロックバンド「Pravgraph-プラウグラフ-」にてギターのサポートとしても活動している菊地大夢。現在積極的に行っているライブハウスでの活動含め、菊地大夢の独特な世界観に迫った。

「俺色に染めてやるよ」

—ライブハウスでの活動がメインだと思いますが、他のバンドからの影響や、思うことはありますか?

特に同世代くらいでいいライブをしているバンドを見ると、まだそこにいけていない自分がみじめというか、本当に悔しい気持ちになります。周りを見て焦ってはいけないなっていうのは分かってるんですけど、どうしても気になっちゃいます。メンバーもバンド活動に力を入れるために東京でフリーターになる決断をしたりと、人の人生を背負う状況になったので今まで以上に気合い入れないと。

—なるほど。ただあくまで自分のペースは大切にしているんですね。

はい。他にもう1つの活動として、ロックバンド「Pravgraph-プラウグラフ-」のサポートでギターを弾いています。今の自分に出来ることはできる限りやりたくて。WOODEN WOODSの活動が休止しているタイミングで、プラウグラフのボーカルの子に声をかけてもらって。

—プラウグラフのサポートをやったことで自身の音楽に変化はありましたか?
そうですね、僕の脳みそだけでは思いつかないアイデアだったり新しい技術だったり、刺激的な空間で新しく気がつくことも多いです。プラウグラフで身につけた技術やアイデアをWOODEN WOODSに落とし込んだり、これは弾き語りもそうですけど視野を広く持てるようになったのかなって。実際に音楽のコミュニティも広がって、企画に誘ってもらったりと「音楽」だけでなく「音楽環境」の変化は大きいと思います。

—それでは「WOODEN WOODS」のこれからの活動として、ライブ以外にオーディションを受ける予定等はありますか?

はい、もうとことんやれるだけやりたいです。オーディションに限らず。ただ、これまで積極的に「やろうぜ!」って発言するのが僕だけだったんですよ。さすがにフリーターになったりで今はモチベーションだいぶ高いとは思うんですけど、まずはみんなにもっと火をつけないと!って思っています。

—なるほど。有名なレーベルからCDリリース(メジャーデビュー)志望はありますか?

もちろん、大きいところで鳴らせるならなんでもしたいです。ただ、こういう曲作れよ!とかもし言われるなら嫌ですけど。

—現在行っているインディーズでの活動で、挑戦したいことなどあれば教えて下さい。

メンバーに言ったら、無理じゃない?とか言われたんですけど、ポイントカードとか作りたいです。ライブ1回来る毎にスタンプ押して、5個溜まったら何か特典!みたいな。そういうのあった方がお客さんも楽しいだろうし、これは出来ると思うんだけどなぁ。

—面白いアイデアですね!私も可能だとは思います。

実際に活動が始まってできそうであればすぐにやりたいですね。3月にレコーディングして、4月のライブで3曲入りのCDを販売しようと考えているんですけど、そのCDの宣伝の為にミュージックビデオの製作も視野に入れています。撮影も編集も全部自分たちでやってみて、どこまでできるかっていう挑戦の意味も兼ねて。

—現在行っているプロモーションはありますか?

バンドではなく弾き語りの方で、先ほど話した通り月に1回のライブで毎回新曲を書いているのですが、それをCDにして無料配布しています。より多くの人に聞いてもらえるように。

—素晴らしい活動ですね。では、4月から再始動する「WOODEN WOODS」の目標を教えてください。

全国回りたいです!ツアーで。まずは1回目のライブをすることが目標なんですけど、将来的にはツアーが組めるようなバンドになりたいですね。あと、ワンマンライブもいつかやってみたいと思っています。アンコールで呼ばれてみたいなぁ…。僕は福島から上京してきて、その時にたくさん言われたんですよ、「東京に染まるなよ」って。だから僕は「東京を俺色に染めてやるよ」って返して(笑)ここまで言っちゃったし大きな目標も絶対達成したいですね。

—最後に、菊地さんにとっての「WOODEN WOODS」とは何ですか?

生活の全て、です。頑張って働いてるのもライブをもうちょっと多くやる為だし、ギターの弦も買いたいし。バンドの為に生きてます。

菊地大夢

daimu1

1997年6月16日生まれ。福島県出身19歳。大学入学と同時に上京し東京で音楽活動を行っている。4月より所属バンド「WOODEN WOODS」の活動も開始される。

菊地大夢 Twitter

https://twitter.com/daimudaimu

WOODEN WOODS Twitter

https://twitter.com/WW_information

Pravgraph-プラウグラフ- Twitter

https://twitter.com/pgnotebook

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