俳優

Vol.1 大将—俳優

投稿日:2016年12月15日 更新日:

 

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会社員としての社会経験を持ち、現在は舞台を中心に活躍の場を広げている俳優・大将(たいしょう)。

第一回目となる今回は、会社員から俳優への道へと飛び込んだきっかけや俳優としてのインディーズ活動、そして今後の展望など、俳優・大将の世界観に迫った。

(インタビュー、編集/佐久間智紀・写真/佐々信一)


 

 「やらないで後悔するよりは、なんだってやって挑戦した方が人生楽しいはずだから」

—始めに、俳優を目指すきっかけとなったことはありますか?

2015年の8月に、本栖湖の湖畔の映画祭に参加したことがきっかけです。朝から深夜まで、映画をやってるんですよ、二時間ずつくらい。
夜空の中でテントを張ったりして映画を見ていて、やってたのがスタンドバイミーですね。私は先輩の帯同で行ったんですけど、スタンドバイミーを見ている時に「ちょっと俺もスクリーンの中に行きたいな」って思って。

—俳優としての活動を始めたのもその時期ですか?

そうですね。俳優になりたいとは20歳から思ってはいたんですけど、活動を始めたのは映画祭の直後のタイミングなので、2015年の8月くらい。やらないで後悔するよりは、なんだってやって挑戦した方が人生楽しいはずだから、って思ってすぐに動き出しました。

—凄まじい行動力ですね。ちなみに俳優になる前の経歴などは教えていただけますか?

2011年から3年半ですね、某人材派遣会社で営業をやっていました。その後はテニスのインストラクターと、会員制の飲食店で昼、夜と働いていましたね。派遣会社を辞めた頃から俳優として生きていきたいとは思っていましたが、実際に動きだすきっかけとなったのは先ほどの映画祭ですね。たまたま飲食店の先輩に俳優として活動している方は何人かいたので、話を聞いているうちに俳優への憧れは大きくなっていました。この時期も俳優について調べたりはしていましたが。

—人材派遣会社から、テニスのインストラクターに飲食店…。俳優の経歴としてはかなり独特ですよね。

そう思います。俳優としての技術や経験は同年代の俳優と比べて劣るところはあると思いますが、今までやってきたことを活かした演技は強みになると信じています。特にテニスの演技などを見ている時、明らかに初心者だと気になっちゃいますよね(笑)


 

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 「違う人の人生を生きる」

—実際に会社員やインストラクター等を経験した後に俳優になって、変わったことなどはありますか?

そうですね、例えばこう電車とか乗ってる時って音楽聴いたり本を読んだりすることが多かったんですけど、俳優を始めてからは周りの人を見るようになりましたね。イヤホン外して。日常の中での人の動きとか音とか、面白いものを感じるようにしています。それが役にも活きてくるので。映画なんかでもストーリーを追うだけじゃなくて、主人公、悪役、その友達…それこそ数え切れないほどの人が出てきますけど、いろいろな役を注目して見るようになりましたね。かなり見方が変わりました。

—俳優という仕事の面白いと思うところ、魅力を教えてください。

一言で言うと、違う人の人生を生きられることですね。

—なるほど。違う人の人生、ですか。

そうそう。演技をすることは、違う人の人生に入り込んでいくようなイメージですね。役作りに関して言うと、俳優って憑依型と憑依型じゃない2パターンあるんですけど、私は憑依型ではなくて。なかなか役に入るのが難しくて、方法も未だ模索中ではあるんですけど、自分の演じるキャラクター(役)の履歴書を書くようにしたら、深彫りできるようになりました。いつ生まれたのか、お父さんお母さんはいるのか、兄弟はいるのか…どういう背景を持っているのか自分の中で明確にすると役に入りやすかったです。

—履歴書を書くにあたって、細かい情報は元々与えられているのですか?兄弟の有無とか、例えば舞台に関係ないようなところも決まっているのでしょうか。

決まっていないところも勿論あります。台本の中のキャラクターの立ち位置や振る舞いから想像して書いています。この部分は作れるな、っていうところは自分で作って、作れないようなところは元々決まっているところなので、そこは大事に残したまま演じています。だから同じ役でも違う人が演じれば全く違う役になるんですよ。厳密に全く同じ人間を演じている訳では無いので。



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2016年12/20よりスタートする舞台「ZASHIKI・WARASHI」。出演する俳優・大将にこの舞台の魅力やテーマ、出演者ならではのエピソードなどについて語ってもらった。

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ZASHIKI・WARASHI

クリスマスシーズンだというのに、閑古鳥が鳴きまくっている山間の小さなペンション「スノーブリッジ」、従業員たちは今日も暇を弄んでいる。なんとかして客を増やすためにとアイデアを絞ったところ、ある一つの大胆なアイデアが。それは、このペンションは、幸せを呼ぶ「座敷童子」が出るペンションだという噂を流し、客を取り込もうというものであった!そして、その作戦は功を奏し、次々に問題を抱えたお客が集まってくるが、そこにトンデモナイ招かざる客があらわれた!クリスマスど真ん中にお届けする、抱腹絶倒のフルスイングコメディーの決定版!

 「緊張と緩和の連続」

—12/20より公演開始の舞台、「ZASHIKI・WARASHI」の見どころを教えてください。

今回の舞台「ZASHIKI・WARASHI」は、登場人物ひとりひとりが個性的なキャラクターを持っています。そしてその登場人物たちがどうやって幸せになっていくか…。その中でドタバタなこともたくさんあるんですけど、そこでのリアクションも見て欲しいポイントですね。

—ちなみに大将さんはどのような役を演じるのでしょうか?

えっと…ネタバレにならない程度に(笑)今回の舞台のペンションに悪役として出てくるんですけど、三人組の一人ですね。「ZASHIKI・WARASHI」は全体的に和気藹々としたキャラクターの多い舞台なのですが、その中でちょっとシリアスな雰囲気を入れるような役柄です。コメディタッチの作品の中でスパイスとなる難しい役で、ふざけてはいないんですけど…逆にこう、緊張と緩和が面白いと思うんですよ。今回の舞台「ZASHIKI・WARASHI」の演出家さんがお笑い芸人の方なのですが、この「緊張と緩和」をテーマにしていますね。静かな中で何かが起こると印象的になるというか。例えば、静かなトイレの個室でいきなり驚かされたらかなりびっくりしますよね(笑)今回の作品はそんな緊張と緩和の連続となっています。

—「緊張と緩和」ですか。そのテーマについて、演技をする上で意識していることはありますか?

私はどちらかと言うと緊張を与える側の役なので、緩和だけで和やかな雰囲気…ではなくて。例えば大声をあげる時もありますけど、特に大事にしているのはセリフが無いときですね。何に対して怒っているのか、どのくらい真剣に怒っているのか、言葉を使わないときもリアルな感情を伝えられるように表情や動きで緊張を伝えるように意識していますね。

—ちなみに、更に詳しい内容などについては…?

それは20日からの舞台で(笑)お待ちしています。


 

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「生き様」

—続いて、俳優としての大将さんについて質問させていただきます。俳優として、目指している目標を教えてください。

最終的なゴールは無い職業だと思っているので終着点は無いんですけど、海外でも活躍できるような俳優になりたいと思っています。勿論今は日本ですけど、海外で活動したり日本に戻ってきたり…幅広く活動したいですね。こうやって今回初めてインタビューを受けることができたり、20日からは舞台に出演させていただけたりと、少しずつですが進んでいるのかなと。

—俳優という職業も幅広く、例えば舞台、ドラマ、映画…多くの活躍の場面があると思いますが、大将さんが一番力を入れたいジャンルは何ですか?

映画です、映画が一番!きっかけもスタンドバイミーですし、一番力を入れたいですね。今年、2016年は舞台に三本出させていただきました。先輩たちのつながりもあって、役者を初めて舞台三本に出れたことはとても幸せなことでした。2017年は舞台も継続しつつ、映画にも挑戦していきたいと思っています。

—現在は事務所に所属せずに幅広い活動を行っている大将さんですが、メジャー(大手事務所)を目指したりはしていますか?

そうですね、今のように舞台に出演したり…というのは事務所に所属しなくても自由にやりやすかったり、むしろ縛られず幅広い活動はしやすいんですけど、やっぱり映画で活躍したい気持ちがあるので。メジャーでなくても私がなぜその事務所に入りたいのか明確にできるような事務所に所属したいと思っています。人数は少なくても、尊敬できる先輩がいたり…いずれ所属はするつもりです。

—インディーズで活動していくということについてはどう思いますか?

私は一度会社員として就職して…一般的な人の人生も少し経験しています。就職活動して会社を決める時って、ある程度将来の設計ができるじゃないですか。比べてインディーズでやっている俳優、他にはアーティストさんとかも同じだと思うんですけど、どこに入るだとか、どうやっていくかとか、正解ってないものなんですよね。どこをどう選んで入り口にいくか難しいですし、苦しいところだと思います。例えば、怪しい会社とかだってたくさんありますし…(笑)もう一つは、やり続ける苦労は大きいと思います。趣味だったり、稼げる副業がある人は問題ないと思うんですけど、売れないといけないプレッシャーは全員抱えている中でいつ売れるかなんてやっぱり分からないことですから。ずっと売れないかもしれないし。難しいところです。

—インディーズで成功する方法などはあると思いますか?

こういうことは成功してから言いたいんですけど(笑)、インディーズ活動で成功するにはひとつのことだけに囚われないで、いろんなところに脈でつなげていくことが大事なんじゃなかなって思います。一人じゃできないこと、先輩の俳優さんや演出家さんが繋いでくれることもあるから、自由に活動できるからこそ人のつながりを大事にすればプラスのことが多いのではないでしょうか。インディーズならではの幅広い活動はメジャーよりも強みになることもあると思います。

—ありがとうございます。現在はインディーズ活動をしている大将さんですが、1日どのくらいの時間を俳優業の為に使っていますか?

舞台の稽古などが1日平均4~5時間くらい、あとは台本を覚えたりイメージをつくったりなど自主練習がプラスで2時間ほどですね。これが舞台のみのことに関してですね。ただ、舞台だけのことしか知らない…それもオタクでいいと思うんですけど、幅広い活動がしたいので日経新聞読んだり、本を読んだり…色々な知識は身につけるようなことは多くしています。

—ストイックな生活ですね…。

好きなことだからできるんだと思います。先ほども言いましたけど、やりたいことやってる人生の方が絶対楽しいです。事務仕事してた頃の私は目が死んでるってすごい言われましたよ(笑)

—では最後に、大将さんにとって「俳優」とは何ですか?

ズバリ「生き様」です!

—なるほど。これ、見出しに採用させていただきますね。

ははは(笑)でも、俳優として生きられたら、自分の人生も彩られるっていうか。大変ですけどね。

大将
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1988年10月5日生まれ。会社員やテニスのインストラクターを経験した後に俳優となる。12月20日~25日、舞台「ZASHIKI・WARASHI」出演。
大将 twitter → https://twitter.com/Taiquuuuun1005
舞台「ZASHIKI・WARASHI」予約 → https://ticket.corich.jp/apply/78993/010/

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